SSブログ

Vol.32 老後資金の要・公的年金

 前回の老後資金の続きです。ご相談くださったYさんの場合、老後のだいたいの必要額は約9900万円と計算できました。そして、この老後の概算必要額は、一般的に「公的年金」+「私的年金」+「その他」(貯蓄、退職金、給料、不労所得etc.)で賄うことになるということまでお話しましたね。

■自分の年金額を計算してみる

 今回は、老後資金の要である公的年金についてみていきましょう。そもそも、公的年金制度は、5年に一回見直しが行われ、その都度少しずつ改正されます。またそれらに伴う経過措置も多いので、素人ではよくわからない複雑な制度になってしまいました。(-_-;) しかし、私たちが知りたいのはそのしくみではなく「私は年金をもらえるの?」とか「いくらもらえるの?」ということですよね。

 まず、国民年金(老齢基礎年金)は原則として、25年以上保険料を納めた人(資格期間が25年以上ある人)が、65歳から(希望により繰り上げ、繰り下げ支給あり)もらえます。その金額は、平成18年度の場合、加入可能年数(20~60歳まで40年間)すべて保険料を納めた人で年額約79万円。つまり、20歳から60歳まで40年間きちんと保険料を払った人は、月々約66,000円の年金が支給されるということですね。

 次にYさんは会社員ですので、厚生年金(老齢厚生年金)の分も併せて計算しないといけません。こちらも原則として、厚生年金にひと月でも加入していて、なおかつ老齢基礎年金を受けられる人(つまり、やっぱり25年以上保険料を納めてるってことですね)が、65歳からもらえます。その金額の計算方法は、数式があまりにもめんどうなのと、就職してから退職するまでの平均給与額のようなものを出す必要があるのでここには載せません。それよりも、いくつか年金額をシュミレーションできるサイトがあるので、そちらで計算してみてください。

(※)社会保険庁-年金加入記録照会・年金見込額試算
http://www.sia.go.jp/sodan/nenkin/simulate/index.htm

(※)金融広報中央委員会-年金シミュレーション
http://www.shiruporuto.jp/tool/nenkinsimu/index.html

 また、55歳以上の方は、最寄りの社会保険事務所等で年金の見込額を問い合わせる事も可能です。

■公的年金で足りない分を計算する

 さて、ご自分の年金額が計算できましたか?では、その年額に20年という数字(年金支給開始の65歳から平均寿命の85歳まで)をかけてみましょう。それが、あなたのもらえる年金額の合計ということになります。Yさんの場合は次のようになりました。

年金見込額 182万1千円+配偶者(専業主婦)分79万円×20年間=5222万円

 前回計算したYさんの老後の概算必要額9900万円からこの金額を引くと、残りは4678万円。まだまだ大きな金額ですが、なんとなく一山越えた、という気になりませんか。

 次回は、残りの金額をどうすればいいのか? を一緒に考えていきましょう。

幸せを呼び込むポイント

・老後資金の要はやっぱり公的年金
・自分がどのくらい公的年金を受け取れるのか、確認してみましょう
・老後の概算必要額から公的年金受給額を引いた金額が「自分で用意するお金」となります


幸せを呼び込む一冊
死ぬまでになすべきこと―子供や配偶者はあてになりません死ぬまでになすべきこと―子供や配偶者はあてになりません

作者: 式田 和子
出版社/メーカー:角川書店
価格: ¥ 483(税込)

年を取ってからの心配はお金のことに限りません。この本はこころの問題から健康、冠婚葬祭、住まい、転ばない歩き方まで、具体的な体験談が多く書かれていていろいろ参考になりそうです。続編もあるので一緒に読んでみてください。

オフィスBLISS 金子祐子

マネー
投資・運用生命保険自動車保険ローンクレジットカードキャッシングソニーグループ


2007-02-20 17:02  nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:マネー

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証: 下の画像に表示されている文字を入力してください。

 

このブログの更新情報が届きます

すでにブログをお持ちの方は[こちら]


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。