Vol.33 自分で用意すべき老後のお金
前回、前々回に引き続き、老後資金のお話です。念のため、ざっとおさらいしておきましょう。
前々回には、引退後の生活をイメージしながら、あなたの「老後の必要額」を計算してみましたね。(相談者Yさんの場合、老後資金の概算見積額 約9000万円・60歳から25年間)
それを受けて、前回は、老後資金の要である公的年金について、「年金支給見込み額」を計算してみました。(Yさんの年金見込額 5222万円)
Yさんの老後の概算必要額9900万円からこの年金支給見込み額の5222万円を引くと、残りは4678万円になります。
今回は、この残りの金額をどうすればいいのか、がテーマになります。
最初の9000万円から見れば、多少、減ったとはいえ「よんせんろっぴゃくまんえん~\(◎o◎)/!」ってすごい金額ですよね。
私も自分の分を計算してみた時、思わずクラクラした覚えがあります。実際、ほとんどの方が自分で用意すべき老後資金は数千万円以上になってしまうはずです。
この数千万円という金額を見ると、誰でも不安になってしまいますよね。
では、この大きなお金をみなさんどうやって作っているのでしょうか?
代表的なものを上げてみると、個人年金を作っておく・退職金をもらう・お給料や事業所得を得る(定年を延長したり、再就職したり、起業して稼ぐということですね)・貯蓄を取り崩す・不労所得(家賃収入、株の配当金を受け取る)・運用収入の改善(少し投資に積極的になる)、そして節約でしょう。節約は裏を返せば消極的な収入増であるということもできます。
しかし、ここであえて言っておきたいのは、老後必要額の数千万円、60歳時点で耳をそろえて用意しておかなければならないわけではないということです。(それができればHappy!!ではありますが…) 例えば、60歳からでも85歳までは25年間あるわけですから、その間に手持ちのお金を増やしていくという方法も、充分考えられるのです。
ですから、まず必要なのは、この大きな金額に驚き恐れることではなく、老後資金をどの位用意しておけばいいのかをきちんと把握することです。漠然としたイメージではなく、ある程度具体的な金額を知ることで、今後のお金の使い方や貯め方、運用方法を検討することができるでしょう。
自分の老後を考えるというのは、とりもなおさず自分の人生を考えるということです。ちょっと立ち止まって老後資金を考えることが、今後の人生設計や自らの価値観を見直すきっかけになるかもしれませんね。
・自分で用意すべき老後のお金は、数千万円にもなる
・しかし、そのお金が一度にまとめて必要になるわけではない
・まずは、自分の必要額を知ることが第一歩
作者: 細谷 正充 (編集)
出版社/メーカー:集英社
価格: ¥ 750 (税込)
中年真っ盛りのわたくし。若い頃に想像していたよりも、年を取るというのはけっこう良いものでした。これからもっと年を重ねても、この本に出てくるような、しなやかでしたたかな年寄りになりたいものです。
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恐ろしい金額ですね~
by (2007-03-05 17:56)
牡丹様、コメントありがとうございます。
本当にゾッとするような金額ですが、きちんと準備していけば、それほど恐れる必要はありません。人生を楽しみながらお金も貯めていく、そんな方法を考えていきましょう。(^_^)/
by 金子祐子 (2007-03-12 18:13)