Vol.47 結婚ってお得なの?
Q.3年ほどつきあっている彼氏がいます。彼は「そろそろ結婚かな…」と思っているようで、この間もそれとなくほのめかされました。彼のことはすごく好きなんですが、いざ結婚となるとなんとなく踏み切れない自分がいます。こんな私に結婚のメリットを教えてください。(Gさん、28歳、デパート勤務)
6月に入り、そろそろうっとうしい季節が近づいてきましたね。しかしどういうわけか「ジューンブライド=6月の花嫁は幸せになれる」なんていうヨーロッパの習慣が輸入されて、意外と梅雨時でも結婚式場は盛況のようです。
確かにヨーロッパではこの時季、雨が少なく好天続き。結婚式を挙げるには良い季節です。また、6月〔June〕という月名が、結婚と家庭を司り、女性を守る女神ユノ〔Juno〕からきているため、この月に結婚すればユノの加護が受けられる、なんてこともいわれています。実はこの女神、いろいろな物事に関係しており、ユノ・モネタという名でお金や財政をつかさどることもあります。そこで、この女神ユノにちなみ、今回は結婚の経済的メリットを考えてみることにしましょう。
平成17年版の国民生活白書「子育て世代の意識と生活」によれば、結婚の経済的メリットとして、1.夫婦の分業によるメリット(夫と妻がそれぞれ役割分担をして、外での仕事と家事のどちらか一方に特化した方が効率的) 2.家族の規模の拡大によるメリット(ふたりで暮らしたほうがひとり暮らしより、一人当たりの生活費が節約できる) 3.保険としてのメリット(一方が病気になった時など互いに助け合える。) といったことが掲げられています。
しかしその一方、後の項目では、1.の夫婦分業は男女間の賃金格差が縮まってきたことにより、2.の家族規模の拡大は単身者向けサービスの拡大により、その経済的メリットは以前より薄れてきたとしており、「結婚に期待するものは経済的な利益や安定よりも精神的なメリットであることがうかがわれる。」と結んでいます。
結婚をしたカップルに対する制度上の優遇措置や権利としては、所得税、贈与税(居住用不動産)に対する配偶者控除および、配偶者の相続税の軽減などの税制面のもの、サラリーマンの配偶者(第三号被保険者)に対する国民年金の保険料免除、遺族補償年金等の受給権といった社会保険関係のもの、などがあげられます。(ただし、税金面、特に配偶者控除に関しては特別控除が縮小されたこともあり、今後の流れがどうなるかわかりません。控除を考えるより、きっちり働いて稼いでしまったほうが、金銭的にはお得なように思います。)
さらに、勤務先によっては家族手当や住宅手当という形で、既婚者への支援を行う企業も多いようですし、住宅ローンを組む時などにも独身者よりも信用度が高くなり、借りやすくなるようです。
結婚の経済的なメリットに関して、いろいろ見てきました。とはいえ、いまの日本で結婚を経済面だけで決める人って、あまりいないですよね。結婚にあたっては、いろいろな面を総合的に見て、なによりも自分の幸せを第一に考えて欲しいと思います。
結婚のメリット、私個人としては、その結婚が法的なものであるかないかにかかわらず「人生を共に歩けるパートナーができること」に尽きるのではないかと思うのですが、いかがでしょうか?
・国民生活白書によれば、結婚には、経済的メリットより精神的なものが期待されている。
・経済面においては、税制面、社会保険面など制度上のメリットもいろいろある。
・結婚は損か得かではなく、したいか、したくないかで決めましょう。(^_^)/
作者: スーザン パイヴァー
出版社/メーカー:祥伝社
価格: ¥ 1,260 (税込)
どんなに相手のことを愛していても結婚前の“マリッジブルー”に陥ってしまう人は多いようですね。この本の質問に答えることで、互いに生活のいろいろな面の価値観をすり合わせ、不安なく、新しい生活に踏み出してもらいたいものです。
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いつまでも何かを待ってるだけで未来は変わらんだろjk。今のままの人生に満足してるのか?
ちょっとは行動してみる気、ある?
QOL(Quality of Life)上げたいなら試してみれば
http://supfg27.nippon.charitie.info/supfg27/
by MATO (2011-04-03 10:49)